水回りのリフォームを検討している方にとって、生活の利便性を高めるために水回りの位置を変更する選択肢は魅力的です。しかし、その選択には多くの要因が影響を与え、計画段階での慎重な検討が求められます。今回は、水回りの移動の実現性とその際に注意するべきポイントを解説します。□リフォームでの水回りの移動の実現性リフォームによって水回りを移動することは可能です。しかし、移動を実現するためには以下2つの項目を確認する必要があります。*配管の自由度の確認戸建ての場合、配管の移動の自由度は比較的高く、多くのケースで水回りの移動が可能です。しかし、マンションでは配管の増設や位置の確認が必要となる場合があります。配管の位置や給排水の状態を事前に確認することで、後々のトラブルを避けられますよ。*間取りの確認デザイン重視で決定するとスペースが狭くなる可能性があるため、リフォーム後の間取りも重要な要素です。また、浴槽や洗面台のサイズも移動先のスペースに合わせて選ぶ必要があります。ショールームで実物を確認することで、後悔のない選択をしてくださいね。□水回りの移動時の注意点リフォームで水回りの移動を検討する方は多いですが、実際に施工する際には注意点が挙げられます。ここでは、3つの注意するべきポイントを解説します。1.管理規約の確認マンションでの水回りの移動には、管理規約の確認が不可欠です。一部のマンションでは、水回りの移動が制限されている場合もあります。管理規約を確認し、制限がある場合はその範囲内でのリフォームを検討しなければなりません。2.配管の劣化状況配管の劣化状況も確認が必要です。特に、築年数が古いマンションでは配管が劣化している可能性が高いのです。劣化が進むと、水漏れや水質汚染のリスクが高まります。配管の状態を確認し、必要であれば配管の更新が推奨されます。3.排水勾配(はいすいこうばい)の確認配管の排水勾配を確保することで、配管内の詰まりや逆流を防げます。しかし、排水接続部との距離が遠い場合、設備機器に接続する排水管の高さを上げる必要があるのです。床下に配管を収められない場合は、床を一部上げるといった工夫が必要で、天井の高さ確保も検討しなければなりませんよ。□まとめ水回りのリフォームにおいて、位置の移動は多くのケースで可能ですが、施工前には配管の自由度と間取りの確認は怠らないようにしておきましょう。また、戸建てとマンションでは、配管の自由度や管理規約によって大きく異なる場合があります。管理規約と配管の劣化状況、排水勾配には注意してください。計画段階でしっかりと各要素を考慮することで、後悔のないリフォームが実現します。リフォームでお困りの方がいらっしゃる場合、お気軽に当社までご連絡ください。