注文住宅の性能を考える上で、断熱は居心地よく過ごすために重要な要素ですよね。断熱には、外張り断熱と内張り断熱があるのをご存じでしょうか。今回は、外張り断熱と内張り断熱の違いと、どちらの断熱工法か選ぶ際の判断基準を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。□外張り断熱と内張り断熱の違いとは?ここでは、外張り断熱と内張り断熱の違いをメリットとデメリットと併せて紹介します。*外張り断熱外張り断熱のメリットは、気密性が高いことです。外張り断熱は、建物全体を断熱材で包み込む工法で、建物の内側と外側の温度差が小さいのが特徴です。そのため、結露ができにくく、柱などの構造体を保護できるため、家を長持ちさせられるというメリットもあります。一方、外張り断熱のデメリットは、外壁が厚くなることです。そのため、敷地や間取りに余裕をもつ必要があり、複雑なデザインを実現するには向いていません。また、断熱材の上に外壁を重ねるため、耐震性に不安があるという特徴もあります。*内張り断熱内張り断熱は、外張り断熱とは異なり、柱の間に断熱材を設置するため、外壁の厚さに影響しません。また、外張り断熱よりも一般的な工法のため、技術面にも安心ですし、費用が安いというメリットがあります。一方、デメリットは、外張り断熱よりも気密性が低いことです。柱の部分には断熱材が張られていないため、隙間ができ、結露ができやすくなるという特徴があります。□断熱工法を決める際の判断基準をご紹介!断熱工法を決める際の判断基準は、次の3つです。1つ目は、住んでいる地域です。寒い地域に住んでいる場合は、外気の影響を受けやすいです。そのため、より気密性が高く、結露ができにくい外張り断熱が良いでしょう。2つ目は、住宅構造です。木造住宅は、通気性に優れているため内張り断熱でも問題ありません。内張り断熱で防湿性を高めるためにできる工夫としては、「セルロースファイバー+透湿シート」を設置するのがおすすめです。3つ目は、予算です。前述したように、内張り断熱よりも外張り断熱の方が費用が高い傾向があります。ただし、住宅の劣化によるメンテナンスや空調設備の使用にかかる電気代などを考慮して適切な工法を選ぶのがトータルコストを抑えるコツです。□まとめ今回は、外張り断熱と内張り断熱の違いと、選ぶ際の判断基準を紹介しました。ぜひ参考にして、後悔のない家づくりにお役立てください。ご不明な点等ございましたら、当社までお気軽にご連絡ください。