マンションにはそれぞれ規約があるため、簡単にリフォームやリノベーションに踏み切れないものです。しかし、マンションでも配管交換ができる場合があることをご存知でしょうか。今回は、マンションで配管交換が必要な理由や、配管交換時の注意点について解説します。□マンションリフォームで配管交換が必要?理由を解説します!マンションに備わっている配管は、給湯管、給水管、ガス管、排水管の主に4種類です。これらの配管を交換する必要があるのは、基本的には古い建物の場合です。以前の建物では、銅管や鉄管などの、錆に弱い金属でできた配管が採用されていました。これらは耐震性の高さから普及しましたが、長い年月が経った今、劣化して穴が開いたり、配管に発生した錆が水に入り込んむリスクがあり、非常に危険です。給湯管や給水管、排水管は水漏れや水に錆が溶けだすリスク、ガス管はガス漏れの心配があり、どれも非常に危険です。さらに厄介なのが、配管の材質は築年数から判断できないことです。耐震基準は1971年に改正されているため、築年数から判断しやすいのが特徴ですが、配管の材質は築年数から判断できません。そのため、解体して配管の状態が見られるリフォームは、配管を交換する良い機会となります。築年数が30年以上の建物をリフォームする際には、解体時に配管工事も検討しましょう。□古いマンションでは配管が劣化している?配管交換時の注意点を解説します!1つ目の注意点は、管理組合の配管改修工事と被らないようにすることです。多くのマンションでは、建設から12年周期で大規模修繕が行われます。管理組合による修繕の後にフルリフォームしてしまうと、修繕した壁や床などをもう一度撤去して配管を交換することになり、無駄な費用や時間がかかってしまいます。フルリフォームをお考えの方は、管理組合の修繕の前にフルリフォームしておきましょう。2つ目の注意点は、できるだけ多くの配管を交換することです。配管交換の回数が増えるほど、費用もかかってしまいます。システムキッチンや洗面台の取り外しが発生する場合がありますが、事前に多くの配管を交換しておくと、管理組合の改修工事の際に負担が小さくなります。□まとめ今回は、マンションにおける配管工事の必要性や、配管工事の注意点について解説しました。劣化した配管の危険性や、配管交換の必要性についてお分かりいただけましたでしょうか。この記事がお役に立てますと幸いです。