リビングにトイレが近い間取りは、音や臭いなどのデメリットが懸念されがちですが、実は家族のコミュニケーションを促進したり、高齢者や子どもの生活をサポートするなど、様々なメリットがあることをご存知でしょうか。
◻︎リビングトイレ近い間取りのメリット
リビングとトイレが近い間取りのメリットについて、具体的に解説します。
1: リビングとの温度差が少ない
多くの家庭のトイレには冷暖房設備がありません。
そのため、リビングから離れた場所にトイレがあると、夏は暑く、冬は寒くなりがちです。
しかし、リビングは通常家族全員が集まるため、適温に保たれていることが多いです。
リビングが暖かければ、トイレも温まりやすくなります。
2: 壁がない分広く感じられる
リビングから離れた位置にトイレを設置する場合、専用の壁やドアが必要になりますが、これにより部屋が狭く見えてしまうことがあります。
リビングとトイレが近くにあることで、開放感のある広い空間を維持しやすくなります。
3: 子どものトイレトレーニングがしやすい
リビングとトイレが近いと、子どものトイレトレーニングがスムーズに行えます。
トイレが遠いと失敗する可能性が高くなりますが、近ければスムーズに排泄ができ、トイレトレーニングもはかどります。
4: 高齢者にも使いやすい
高齢者がいる家庭でも、リビングとトイレが近いと便利です。
足腰が弱い高齢者にとって、トイレへの移動が楽になり、生活の負担が軽減されます。
また、家族の目が届きやすい点も安心です。
□リビングトイレ近い間取りのリフォーム
リビングにトイレを設置するためのリフォーム方法や、防音・防臭対策、インテリアの選び方について紹介します。
1: リビングトイレのリフォーム方法
リビングから離れたトイレをリビング周辺に移設するには、壁を撤去しスペースを作る必要があります。
この際、給排水管工事・電気工事・排気用ダクト工事などが必要で、施工期間は4〜7日ほどです。
マンションの場合は、管理規約に注意が必要です。
2: 防音・防臭対策
トイレを快適に使用するためには、防音・防臭対策が重要です。
消音・防臭機能付きトイレを選ぶ、防臭効果や調湿作用のあるエコカラットを使用する、移動式パーテーションを置く、防音ドアを使用するなどの対策があります。
3: インテリアの選び方
リビングとトイレの一体感を持たせるために、インテリアの選び方も重要です。
リビングの雰囲気に合わせた壁紙や床材を選ぶことで、違和感なく空間を繋げられます。
◻︎まとめ
リビングにトイレが近い間取りには、音や臭いのデメリットがある一方、家族のコミュニケーションの促進や高齢者や子どもの生活支援など、多くのメリットがあります。
リフォームによって快適な空間を実現するためには、防音・防臭対策やインテリアの選び方が重要です。
この記事が、より快適な住空間を実現するためのヒントになれば幸いです。